いさぎよい色づかいの蛇/秋葉竹
 


あたたかい色の
太陽の
朝、

心臓は
針金で
編んだ
さみしさの色をしている。


すっかり
青ざめた
希望は、
真実の蛇の姿を晒して
ゆらゆらと怯えながら揺れている。

朝露の涙、

蜘蛛の糸、

高い空の雲。


恨みながら泣きつかれた恋の歌も。


切り取られた瞳、

這いよる失恋のメロディー、

焼き尽くされる喉元。


幼き絶望たちは叫ぶ

世界の終わり

ふりそそぐ希望の小雨の中

見上げる蛇の黒い目が光る

子どもたちの姿をした

神さまみたいに光る

いさぎよい最後の時代

忘れずに

ひっそりと

始まる。








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