年の始めに/玉響
 
また 新しい一年が始まった

誰かに対して
怒ったり 笑ったり
些細なことが許せなかったり
大人気ない自分

そんな自分にがっかりを繰り返しながらも
この当たり前にある毎日が
ふと 当り前じゃないんだと、気がつく

寧ろ
はかなく
もろく
こわれやすく
実は危ういところにあるんじゃないか、と

なんだか生きてることが
怖いような 奇跡の塊で
今、ここに、在ることが
有り難くも おそろしいような
複雑な気持ちを抱いた年の始め

真面目に人生について、思いを馳せる
そして また普通に暮らす
歩みはしっかりゆっくりと
さて 今年はどんな一年になるのだろう
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