年の始めに/玉響
また 新しい一年が始まった
誰かに対して
怒ったり 笑ったり
些細なことが許せなかったり
大人気ない自分
そんな自分にがっかりを繰り返しながらも
この当たり前にある毎日が
ふと 当り前じゃないんだと、気がつく
寧ろ
はかなく
もろく
こわれやすく
実は危ういところにあるんじゃないか、と
なんだか生きてることが
怖いような 奇跡の塊で
今、ここに、在ることが
有り難くも おそろしいような
複雑な気持ちを抱いた年の始め
真面目に人生について、思いを馳せる
そして また普通に暮らす
歩みはしっかりゆっくりと
さて 今年はどんな一年になるのだろう
戻る 編 削 Point(1)