いき/
立見春香
もっとたいせつな
丸いこころがあると
しっているけれど
そんな玉ねぎみたいな
ひとを泣かせることばを
なんどもきかされると
全てをおわらせても
ないふでそのかわを
むきたくなる
よるをてっして
なみだとめられず
なだらかな絶望のかわ
むきつづけて
いるかもしれない
えらで呼吸(いき)ができるわたし
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