冷たい花。/
秋葉竹
その冷たい花が
君の心へ舞いおちて、
白雪みたいと思った
僕は、
そんな、おろかものだった。
ただ揚羽蝶を切るような
疾風が、
この野原に吹き狂う。
瞳が汚いヤツの
残された時間は、
血走った嫉妬心より
作られ始めたか、
罪のせいで
縦に振る首の白さが
真っ赤なセーターの中から
光った気がしたけれど、
雷鳴より、
速く傷つく気持ちを
その光に向けている、冷たい花。
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