ス ロ ウ/
ソラノツバキ
向こう側まで透けた雨水
白い手のひら伝って割れる
今日の道が溶けて滴り
浮き出た音は路地のスキマにかけこんだ
ぎとりとしない
油みたいな気持ちがひとつぶつ切れに
水中でいまだに誰かを待ってる
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