ファルセット/
ミナト 螢
窓が入れ替わるように
すれ違ったから
押し花みたいな思い出を
透明なガラスにしまったまま
膨らんだ喉の奥に
私も入れて欲しくなる
あなたの声が側にある
それだけで裏に回るほど
遠くへ行こうと約束しながら
頭の上にロケットを乗せた
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