新世界/
ミナト 螢
歯ブラシの先が割れて開くまで
僕等は何を磨いて来たんだ
青春が落ちてまた繰り返した
砂時計の窓かも知れない
心臓に咲いた花のように
誰かを包める優しさはもう
屋根がなくても登っていくから
人の運命にリボンを垂らす
昨日と同じ場所に立ったまま
動かなかったら消える虹みたい
ねぇ夜の真ん中で止まらずに
交差点の袖を切ってしまおうよ
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