疼痛宿痾/ひだかたけし
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
だから書けるうちに刻み込む
生きているから痛いのさ?
そんな生半可な答えでは納得せぬ
生きて生きて死んででも
千年万年かかってでも
この宿痾の根源
必ず突き止めてやる受け止めてやる
それは確かにこの魂の道筋
背負った過程が自分なら
降ろす過程もまたこの自分
だからひたすら前を向き
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑っておくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目ん玉
ならば書けるうちに掻き刻む
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