回転銀河/
ミナト 螢
銀河の扉を開ける鍵があれば
天秤に乗った髪の毛を買って
美しい女性になりたかった
ふたごのブランコで孤独を揺らし
鏡の前で惑星が泣いて
北斗七星の柄杓が汲んだ
涙を飲んだライオンのたてがみ
手紙と一緒に届いた夜は
地球に降りた流星群が
櫛を解いた後で海へ飛び込む
星座はどうして家族でいるの
人が見て幸せだと思うものには
光が透けて命が浮かぶから
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