バカで愚かでしあわせな夜を、夜を/秋葉竹
 

リセットをしたくて熱いシャワー浴びても
鏡に映った私はまだだめだ

シャワーを浴びればリセットできると
信じていられたどんなに不運な一日だって

どんなに悲しい夜でさえ
涙を流さなくて済む心のリセット

耳を手で塞いでも聞こえる嫌な声、
夜にはシャワー音で消し去る

涙が滲む心の痛みを
どこで叫べばいいの

急に消える太陽
アンド
冷え切った月
アンド
冷え切った私
アンド
急に消えるあなた

どこで叫べばいいか、
忘れてしまった人に

その部屋から出て行くべき街が
舌を出してるように見えるから嫌だと

両眼を両手で覆って眠る

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