流星群/
ミナト 螢
半透明な指で追いかける
光に射たれて消えた感覚が
雪道で拾う手袋みたいに
新しい関節で話してる
空の穴を心で支える
椅子の上に立ち
飛んでいく光の列を見ると
はぐれた命の印をつけた
夜の分け目に近づきたかった
燃える星が衣を脱ぐように
誰かの瞳を明るくしたけど
この世界にも人がいる限り
希望と呼んでも叶えるでしょう
名前を刻んだ流星の影に
指を落とすまで巡る季節が
顔を合わせてく未来のために
背負った体を休めて投げる
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