彼女の時間。/竜門勇気
忘れていた感覚になりましょう
覚えていることまで成長しましょう
ぼくが好きになった彼女の宗教が
街角で話しかけてくる
きみが好きなものをまずは捨ててみようね
きみが嫌いなものも一緒に、同じ袋に入れていい
その袋を持って玄関の扉を開ける前に
一つ、一つ、元の場所に戻しましょう
元の場所に戻すんだ
ぼくは彼女の神様とともにある
教義なんてどうでもいい
少なくとも今日は
今朝食べるものが何なのか?
決めれれてないものが
誰かが決めてくれる
その気安さで言えば
コンビニよりも便利だった
今朝?牛乳だよ
どんな深い場所でも
白いものだから
ぼくの好きになっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)