(だから、あなたに会うたび、ラプソディを打ち鳴らすよう)/ホロウ・シカエルボク
 
て…おれは自分のことをそんなに気の利いた人間だとは思っていない、ただただ愚直に貪欲に、ある種の興奮を求め続けているだけだ、そこにはまったく嘘はない、それに関しては、おれは少しも嘘をつかずに話すことが出来る、たとえば、他人をおとしめたりとか、そんなギミックを使うことなく、ね―苦労して手を動かし、おのれの顔に触れてみる、まだそこにあるか、まだそこに居るだろうか―間違いない、まだ存在している、もうしぶんない話だ、どんな場所に居たって…また叫ぶことが出来るのなら何とかなる、新しいリズムを探している、奥底から産まれてくる新しいリズム、それにはまだどんなアレンジも加えられてはいない、すでに出来上がったものを信
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