ジェーイ ジェーイ/もっぷ
 
泣いていました



あの鳥あの鳥 それでもカケス

ときどき 餌の場所 間違えて

あの鳥あの鳥 それでもカケス

どんな親から 巣立っても



――あの子本当は カケスの子

自分で自分を 知らずとも

ジェーイ ジェーイ と泣きながら

何故でも自分を 知らずとも



あの鳥あの鳥 どんなときにも

たとえ ジェーイ といま鳴けずとも

あの鳥あの鳥 忘れない

自分が ジェーイ と鳴くことを



――あの子ね ふと空見上げてみました

見上げて ついに 見つけたよ・・・!

ジェーイ ジェーイ と泣きながら
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