しんぞう/秋葉竹
 


悲しみだけが
おれの人生なのさ、とか

くっだらない
愚痴こぼして、

ホントにそうなの?
そこにあたしは、いないの?

忘れてもいい不幸なんて
いっぱいいっぱい、あるよね?

だから、あたし、
通天閣のビリケンさんに
祈るんだ(ウソだよ)。

あしたこそしあわせに、なれますようにって。
(あ、この『祈り』は、ホント。)

そのあと。

夕陽があたしの顔を染めたのね。

それが綺麗だった、
から

しあわせだけを
感じていたいって
言って、いいよね。

それだけが
勘違いだけど
ハッピーエンド、だったりして。

そしてそのとき
その痛みを感じたうつわが
それが、しんぞう、だったりして。





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