空白の闇の少女/
秋葉竹
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている
赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊
聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
どんなに飢えた獣の叫びからも
君を守ってはくれない
もう終わりなどない
死者どもがもういちど
墓へ帰ってゆくのだとしても
屋上から
天へとびあがる
キズついた魂をやさしく
撫でて癒してあげるのも
君を守るための
闇の少女の
裸の心の
献身なのだから
もう
なやまないで
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