『幾百億、幾千億のうた』のうた/秋葉竹
 
けの醜いカラダを
優しい光でくるんでもらいたい、
忘れてはいけない、とおい街からつづく
眼にはみえない無垢な祈りのリボンで。

蝶々結びにされたリボンは、
ゆうらり、ゆうらり
蝶々の速度で
淡い愛情の花びらの許しのなかで、
照れながらでも、揺れるのです。

君は、わたしを好きになる。


そのために
むかしから来たわたしのうた、

その音符の一つも星屑の一つとなり
夜空から凍った糸で
いくつも
いくつも
ぶら下がるのでしょう。

それが。

『幾百億、幾千億のうた』のうた。


そのきらびやかな銀河の門には
君が自転車に乗って
待っていてくれるのでしょうか?

わたしという肉体は
それをもう一度あらためて
見つめ直す心を持つもののことです。


わたしには、君が必要です。





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