生きる/ミナト 螢
 
感性が自由に手足を伸ばし
咲かない花の隣で添い寝する

この体温をどうか受け取って

有り余るエネルギーの宛て先に
誰を選んでも返事を待ってる

自分中心に回る世界を
少しだけ止めて見渡す時に

ハネる髪の毛は踊りたくなった
靴下の穴は処女を捧げた

時間の内側で輝いている
あらゆるものが希望を口にした

その声ばかりが大きくなっても
途切れるような溜め息を吐くよ

これからは同じ熱に変わるから

野菜スープのキャベツを飲み込んだ
胃袋の中で半袖が揺れる

もうすぐ消えていく命と悟り
喉に引っかかる未練を残して
戻る   Point(1)