生きる/ミナト 螢
感性が自由に手足を伸ばし
咲かない花の隣で添い寝する
この体温をどうか受け取って
有り余るエネルギーの宛て先に
誰を選んでも返事を待ってる
自分中心に回る世界を
少しだけ止めて見渡す時に
ハネる髪の毛は踊りたくなった
靴下の穴は処女を捧げた
時間の内側で輝いている
あらゆるものが希望を口にした
その声ばかりが大きくなっても
途切れるような溜め息を吐くよ
これからは同じ熱に変わるから
野菜スープのキャベツを飲み込んだ
胃袋の中で半袖が揺れる
もうすぐ消えていく命と悟り
喉に引っかかる未練を残して
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