脱皮のとき/もっぷ
 

灰色の町並みが

眠っている真夜の闇の中

ひと筋の閃光が 或る

幼女の部屋を訪れた

囁く 言葉

聞き取れないけれど

確かに それは

いる

目覚めて

目覚めて

幼いこころ

眩い それは

運んできたのだった

幼女の許へ

天使からの

手紙を



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