”文”は紙(し)に生まれて”脈”を打つのだ。/
きみのてを
君の人生の文脈を指で辿って胸の鼓動に溜め息が出る。
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朝日がノートを照らした間だけ、私が書いた文字が脈を打った。
◆
今日夜が綴る文脈は深海で忘れ物をしたような輝きがある。
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息を引き取った人の本を閉じた時、その文字は脈を知った。
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