カナリヤハレルヤ(翼を忘れたカナリヤ)/もっぷ
 
――雀をね 嫌ったカナリヤがいました

何故ってね 君に値段は無いだろう

僕には 値段があるからね

僕には お金を払ってくれるし

僕には 暖かな部屋もあるし



――雀 哀しい気持ちで聴いて

とっても月並みな唄を 歌ってみました

雀 とっても哀しい気持ちで

とっても月並みな唄を 歌ってみました

そっとそっと 寒さから逃れながら・・・



――雀をね 笑ったカナリヤがいました

何故ってね 君のはとっても月並みじゃんか

僕のは ヒトに好いてもらえる

僕のは 値段がつく唄だしね

僕には 安全な籠もあるしね


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