千のララバイ/もっぷ
 

この星に現れた人間

現れて営んでいる今日も

乾いた唇に時々水をくれて

今日もやっと営んで やがて終わる



寒い日には被って

温い(ぬるい)日には剥いで(ぬいで)

手入れに余念が無い

大切な 身を守る鎧(よろい)の



どこからでも来るんだろうな

矢も鉄砲玉も きっと

いつ来るのかはわからない

備えて 備えて 備えて ・・・



疲れるよね ちょっと

信じてみようか

勇気は要らない

ちょっとの横着だよ



夜の帳が降りて来て

失くしてしまったこころたち

待っているのは天使の歌う

自分のためだけの千のララバイ



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