見捨てられちまった小鳥が一羽/もっぷ
見捨てられちまった小鳥が一羽 弥生生まれの小鳥が一羽
夜に目覚める小鳥が一羽 飛ぶ先の無い小鳥が一羽
それでもあてなく羽ばたいてみる それでも翼が頼むから
それでもあてなく飛び立ってみる それでも翼が願うから
見捨てられちまって お腹も空いて 親知らずの歯は痛む
そんな深夜の都会には どうしたっても孤独しか
見当たらないのに今宵も羽ばたく
そんな真夜中アスファルトには どうしたっても人影も
見当たらないのに恋をする
まだ見ぬあの地に恋するんです
まだ見ぬ彼の地に恋するんです
まだ見ぬあの世に恋するんです
まだ見
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