声/
きみのてを
星々が紡いだ朝を毛布にして
夜は眠る 瞼を閉じた役割のない世界で
毛布になった朝は太陽を掲げる
その両手は太陽の手と呼ばれた
名のない時代でもそれは当たり前のように巡り廻った
その頃朝も夜も声を持っていた
今は聞こえない
良い耳を持つものでなければ
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