ララバイ〜優しい温度〜/ミナト 螢
 
眠る間にも働く人が
流した汗で星は輝くよ

透明なものほど掴めなくなる
夜に浮かんだアイディアみたいに
机の明かりを嫌ったままでも
薄暗い道で迷う方がいい

荷物が増えたら引っ越していく
あの街にもコンビニはあるけれど
同じ方を見てウインクしている
星座を探すのは難しいな

夢の中に置き忘れた唄を
途切れながらなぞる不揃いな線

シャワーを浴びると全て消えそうで
強く叫んだら届く気がした

見えなくなった星が眠る場所に
柔らかい毛布を広げるから
カーテンのように風を蹴飛ばし

冷たい光が僕を刺しても
みんなで支える朝はひとつだ
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