2019・秋/あおいみつる
 
孤独に身を置きたい
そして独りに徹したい

寂しさの中に生き
時の旅人となり
詩にうずもれたい

不幸の時のほうが
独りの時のほうが
いい詩が生まれるという

喧騒からはなれ
静まり

ただのんびりと

風に吹かれ
空を見上げ
雲を見つめ
野の花に見つめられ
生きたい

不幸にはなりたくないが

幸せの傍にも闇は潜んでいるし

不幸の傍らにも光はある

春にも絶望があり

冬にも希望が生まれる






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