雨の雫色の彼女/もっぷ
 


・・・ちょっとだけこころン中では





決して本心明かさないの

どうしたっても言わないの

だけれど瞳が語ってる

――雄弁に――

あたしは とても さびしい

あたしは とても わびしい

あたしは とても ひもじい





彼女っていつもね ねこみたいに

膝を抱え込んで丸まってるの

違うのはお陽さまを避けるところ

陰の路地探すのが得意で

其処で一日丸まってるの

・・・ちょっとした時間潰しゲームで



彼女っていつもね まるで捨てねこ

膝を抱え込んで飢えてるの

どうしてかわからない

でもいつも空いてるって顔してる

其のまま一日飢えてるの

・・・ちょっとした孤児って感じね



彼女っていつもね まるで野良のねこ

膝を抱え込んで潜んでるの

何故なのかな年頃かな

悩みがあり過ぎますって顔してる

そして縋りたがってるの

・・・ちょっとだけこころン中では



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