ゆびさき/
ぽりせつ
うつくしい手触りを
決して通りすぎないこの指先のように
僕は詩をみつけていきたい
その全てが言葉にならなくてもいい
全てを憶えていなくてもいい
指先が指先を保ち
ふいに触れたものに
ふいに一秒奪われる幸せ
僕の触れたうつくしいものを
君の指先を通して伝えることができたなら
そしてそれを
君がうつくしいと思えなくても
それが僕の心の手触りと知ってほしい
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