感情回路/
ミナト 螢
海を見ている心に近付く
波が削るのは
まだ温かく濡れる予定のない
明日を生きる力 前借りをした
歩きながら拾う貝殻の色
いつもより綺麗に映る鏡だ
プリズムみたいに反射する笑顔
海に流して君に届けたいな
閉じ込めていた気持ちを呼んだの
目覚まし時計じゃ足りない音だよ
曇らせてまた晴れ渡る空が
光を音符に分けるとしたら
指を切った日の熱を忘れずに
痛みを抱えて会いに行けるんだ
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