ブラジャーの詩/
ミナト 螢
揺れることのない
楽しみがいつか
未熟な身体に
鈴を付けるまで
笑いの中に
いるのに
飛べなくて
しぼんだ風船
胸に当てていた
置いて行かれた
ような寂しさを
透明な袋に
詰めて運べる
サンタクロースが
今年もやって来て
除湿器みたいな
水を捨てること
どこかで期待する
大人になるの
戻る
編
削
Point
(2)