ブラジャーの詩/ミナト 螢
 
揺れることのない
楽しみがいつか
未熟な身体に
鈴を付けるまで

笑いの中に
いるのに
飛べなくて

しぼんだ風船
胸に当てていた

置いて行かれた
ような寂しさを
透明な袋に
詰めて運べる

サンタクロースが
今年もやって来て

除湿器みたいな
水を捨てること

どこかで期待する
大人になるの
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