『叫び』/秋葉竹
その恋が私の孤独にそっと触れ、驚いた目に涙がにじんだ
今もなお、身捨つるほどの祖国はあるか、詠んだ修司の心が聴きたい
すすき野を遠くの月を眺めつつ君を誘って歩くと、鈴虫
生きている、孤独になるためなんかじゃなくって誇れる自分であるため足掻いて
泣いちゃダメ、君の心の声を聞きおもわず棒立ち、嫌だな失恋
その少女、そのジレンマにさいなまれ声にならないムンクを『叫』んだ
抱きしめてくれていたのにあの頃は愛もて遊ぶ毬栗だったな
これほどの孤独がこの身を襲うなら、ちゃんと死にたい、もういいですから………
戻る 編 削 Point(4)