天体会議/ミナト 螢
 
僕たちの影を
ひとつにしようと
月が動いた日
星が泣いた夜

まつ毛のお皿に
乗せる料理を
唇の先で
運んで行こうよ

割れても良いのさ
舐めて返したい

接着剤のような
この気持ちを
化粧の上から
塗るまで止めない

照らされた光
頬を輝かせ

選ばれた時は
誰もが喜ぶ
名前を呼ばれて
初めて気付いた

特別な瞬間に
生きている
戻る   Point(3)