真夜中、出て行くなよな、バカ/
秋葉竹
い部屋が
冷たくてだだっ広いほどの一人
かつて膝かかえ
涙をこらえていた
悲しみはやって来て
少し我慢すると
いつか消えて行った
そんな幸せな
まとわりつくむかしばなし
そんな、罪な、はなし。
バカみてぇ。
我、一人、
枯野を駆ける
しかして、蛇の道を歩むか
かつては幸せだった
今はもう偽れない
幸せな振りをしない
しかして、
蛇の心を知るか?
知るか!
そんなもん。
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