恋の真理の扉/秋葉竹
 


目の前を
私の中の諦めが
口笛吹いて歩いているよ

どうとでも
なれとまごころ傷つけて
すれ違う恋、なんてバカなの


ドアを開け
そちらの夜を覗いたら
まるで十字に祈る正しさ

集まろう
このお祭りはこのときを
忘れちゃダメだと、今生きる風

無理をして
無理を承知で片恋を
満月にする魔法はないよね



守りたい
人がどこにもいない夜、
鏡の中のそいつは嫌いだ


絶望を
忘れた頃に捨てられた
希望が小さく鳴いてすり寄る


動かない
もうかたくなにわがままに
恋の真理の扉の前で


この恋が
君のやさしさにかるく触れ
驚いた目が涙を浮かべた





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