雨は永遠のように降る/ホロウ・シカエルボク
 

昨日、落ちて行った欠片は
一昨日との間で見失った
今日、すれ違ったものは
いつか仲違いした誰かとよく似ていた

長雨に汚れた
川のほとりに腰を下ろして
彼らの急ぎ足の
旅を
老人のように
病人のように
見つめ続けていた夕刻の始まり

強い風は
なかなか入れ替わらない
季節に
癇癪を起しているみたいで

なにかが行われた
なにかが閉じられた
なにかが暴かれ
なにかが隠された十月
ひとつ
数字が増えた今日に
なにもかもカーテンの向こうに押しやった

空腹のせいで食らい過ぎた
腹を減らすことに
意識的になり過ぎた
いつだってそうだろ、餓えてる
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