手紙 〜母から母へ〜/しょだまさし
故郷の母上様お元気ですか？この度は大変お世話になります。電話の度に会いたい、会わせろと仰られてましたね。こんな形でご迷惑をかけます。心配で心配でこの様な文を持たせました。思えば私の時も同じ事がありましたね。今更ながら貴方方の心労を我が身に感じ?、同じく今更ながら感謝申し上げます。ところでこの手紙を無事に読んで頂けたということは我が子も無事に田舎の爺婆の元へたどり着けたということですから、初めに戻りまして改めてしばらくの間お世話になります。孫の人生初の珍道中はどんなだったのか、貴方様の大切に育てた野菜で手作った料理を食べさせながら充分に聞いてやって下さい。どうぞ体にお気をつけて過ごしくださいませ。我が子の爺婆の愛娘より
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