もちろん玄関はー/
プテラノドン
テンと窓ガラスにはさまった姿を とらえて去っていく
新聞配達員のそいつが ボロアパートの階段を上がり
階段を下りてくる妹の、たくさんの扉を開ける音が
テレビよりももっと 朝の多くを語っている間に
窓ガラスに浮かぶ 君の指紋を見つけた 空っぽの頭の小鳥達が
諦めたように飛び立っていくのを
君は知らない
その小鳥達の中に 誰かが言ってた 青い鳥が混じっていたのを、
さえずる声を 玄関が盗み聞きしていたことを。
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