終電/三月雨
 

右手を伸ばして掴めばぐにゃり
潰れて指の間からぼたぼた落ちていってしまう
くすんだピンク色のそれは疲労

床で潰れたピンクがぶわり広がって
足元からどこかへ引きずりこまれ顔まで埋まる

なぜか眠たい

まだやらなければいけないことがあったのに




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