透明銀河/
ミナト 螢
風に吹かれた
白いブラウスの
襟が羽ばたくよ
折り目を外して
この手で何かが
掴めそうだなと
見えない人の
肩幅を探す
咲けば咲くほどに
淡くなる桜
誰の視力でも
届かずに消える
夢を飛び出すよ
磨いたシューズで
空白に座る
二人だけの詩
言葉ではきっと
伝わってしまう
その前に君を
笑わせてみたい
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