乾いた花 #2/ふじりゅう
 
片隅の誰も留めない花壇
生き方が乾いたから
栄養を蓄えたおなか
誰も気にしない暗い道端と
タイヤ痕のマリーゴールドの香り
ひらひらと蝶が日光に瞬く

あのこのアンドロメダの鱗粉を
気孔に忍び込ませ温めたら
病気になった
クジラの噴水の様に爆発して
エイリアンの群れが腹を破る前に
あのこでない無表情のモンシロチョウに
吸われて切り栄養に化けてしまいたい
たぶん叫び散らして死んじゃうけど
そんなことどうでもいいよね
うしろむきの干からびたかれらは
夜に想いの回路を届かす機関はない

となりに住む
働き者アピールのケンジくんが
いつもどおりわらった
トラップハ
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