ただれる月夜/
秋葉竹
松川の
駅に到着した方の
きらめく白刃陽光を受け
変わらない
昔を思い出す癖は
スプーンを使って流し込むだけ
次の人
捜す力も気もなくて
悪人だと知るただれる月夜に
年を知り
冷たい風と恋をして
悲鳴のような喘ぎを聴こうか
戻る
編
削
Point
(4)