メディシン・ボトルの中の動脈の色彩/ホロウ・シカエルボク
自家中毒の記憶が熱をもって現れるとそのまま今ともつれ合って連なり転がって床に触れたところから声も出さずに死んでいくひとつひとつの細胞の悲鳴を拾ってコードを記録していく中で生まれてくる音はノイズと名付けられる、それは内臓の内壁に刻まれた擦り傷からも湧き上がってくる、存在とは概念的な吐瀉物に過ぎない、ノイズ、切り刻んで、肉体はまるで統率者を失った集団のごとくに無軌道と不安だけを与えられて狼狽え続けているうちにどんなものにも変換出来ない疲労だけを抱えていく、それはまるでボタン雪のように降り積もっていく、体温は冷えていくついでに思考を削ぎ落して気体へと放り出す、意思はいつでも床の上に散乱して過程すらも
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