毎朝/たもつ
 

人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ
と小さなことでも笑い
悲しいことを見つけては
善良な人となって悲しんだ
毎朝のように

ふと朝は無くなった
君がいないということは
そういうことだ


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