人と触れ合える人生/ふじりゅう
書いてあって
優しく口元を拭いてあげることから始めていたはずだ
優しく手を繋いで車道側を歩く気遣いがあるはずだ
優しく頭を撫でる仕草で別のカテゴリへのフラグが立ったはずだ
読みきかせの最中に眠る唇に触れられたはずだ
あの本は無学が書いていただろう
あの本は無学が書いていただろう
あの本はなんなんだ
君の発展途上の髪の毛はさらさらだったっけ
たんぽぽを見ると虐めたくなる衝動
人と触れ合える人生を贈りたかった
人と触れ合える人生を送りたかった それだけ。
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