いつだってそれは過去形で語られるものだろう/ホロウ・シカエルボク
 

望遠鏡の死骸
市街地に散乱
錯乱する警官
痙攣的発砲
こめかみを貫かれた売女は
突っ伏して死後硬直

うす汚れた銅像の見る夢
ハイウェイバスの疲労
ミルキーウェイの素っ気なさ
喀血を売りにする患者が
五階の窓から病原菌を撒き散らす
枯木に花を咲かせましょう
ここから掘れ

グラミー賞の後ろに隠れる
残虐な殺傷事件
キッチンペーパーに包まれていたのは
うんざりするほどのヴァギナ
ポリスが流れていた
スティングは好きじゃなかった

マネキンを生首にして並べるのが好きな十六のアミは
とうとうマネキンじゃ我慢出来なくなって
隣町で赤ん坊をさらってきて…
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