日々の垂れ流し050402、木蓮に連なる/A道化
2だった。私には、23の私も24の私も、計画はおろか想像も出来なかった、
木蓮。
昔から、同じ筋のある2軒の家の庭には白い木蓮の咲く季節があり、それが2003.4.25.と結ばれたときのこと。木蓮の花は上空にだけその手のひらをそっと開けているような気がして、当時の私が味わったのは疎外感だった。数日後には地に落ちた木蓮の花がアスファルトにて朽ちて醜くなってゆくという事実を自分に言い聞かせることによって、自分を、慰め。
それが今は、
千もの「この指止まれ」が空へ空へ空へと私を幾つも幾つも誘って下さるような、気が、して。千もの、この指とまれ、に、私は足りなくて私は少なくて、けれど、少ないなりに幸福なのだと思える。
2005.4.2.
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