暫しの橋/蒼木りん
そうだな
この白に似合う言葉
一行でも二行でも書いて
誰の胸からも離れなくしたいね
そして
月夜の花見のように
うっとりと眺める
いまは
明日の朝になれば
私の胸からはすっかり
剥がれてしまっていることも多くて
つまりそれらは
留まらないことなんだろう
こころが立ち止まっていられない
書き捨て御免
書き捨ててって
ゴメンナサイ
「これは 私が書いたんだろうか...」
知らないことが多すぎる
知りたくなったら旅することにしよう
ここから離れて
暫しの橋を渡って
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