8号線/ミナト 螢
 
砂で顔を洗うような
痛みに慣れて来る頃

後悔が染みる
胸の奥でさえ
騒がしい夏の
夜空へ向かう

明日を忘れさせる
魔法の時に
終わりが来るから
背伸びをしたい

肌にくっ付いた
風の分まで
走らされるほど
息を切らして

第2ボタンが
転がったあの日に
帰れる扉を
ずっと探した
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