愛は全ての全て/viraj
 
ご婦人もういいでしょう。もう容赦してください。



私はあなたへの激しい愛のせいで、もうこんなに痛めつけられているのですから。



もう傷だらけなのです。



あの日誓いましたね。



あの大晦日の日、深夜0時ぴったりに、永遠に一緒に生きていこうと。



情熱は人をどこにつれていくかわからない。



嗚呼、運命はなんて残酷ではかないのでしょう。



僕たちの恋は、暴君の血に飢えた瞳の輝きのように悲劇的で、



苛烈に燃え上がったのでした。



そして、その火は今もくすぶり続けているのでした。




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